テレビドラマ「鉄オタ道子、2万キロ」や映画「一礼して、キス」のほか、ピンク映画や自主映画も手がける古澤健監督が、日常に潜む孤独と愛情を描いたノワールサスペンス。 古びたアパートでひとり娘の綾を育てているシングルマザーの靖子は、弁当屋の仕事をしているが、その稼ぎだけではやっていくことができず、風俗でも働き始める。そんなある日、綾が誘拐されてしまう。靖子にとって綾は人生のすべてであったはずだが、しかし靖子は綾を取り戻すという選択をしなかった。その日から、靖子は秘密のルーティンを始めるが、誰にも知られていないはずのその行動を、ある男がじっと見つめていた。 主演はテレビドラマ「漂流者」などにも出演した大山大と、行定勲監督作「窮鼠はチーズの夢を見る」などで活躍する小原徳子。小原が自ら構想して書き上げたオリジナル脚本作品で、大山がプロデューサーを務めた。