白血病を克服した少女とそのドナーになった男の数奇な運命を、「AKB48」の倉野尾成美主演で描いたヒューマンドラマ。 ある日突然、授業中に倒れた11歳の少女・楓は、検査の結果「急性骨髄性白血病」と診断され、そこからつらく長い闘病生活が始まる。幼い楓にとって抗がん剤治療や放射線治療は過酷でしかなく、隣のベッドで同じ病気と闘っている与志だけが唯一の心の支えだった。同じ頃、IT企業を経営する柳井健吾は、最愛の娘を白血病で亡くしてしまう。経営者の健吾は仕事を優先せざるを得なかったが、そのことを妻に責められ、幸せだと思っていた家庭は崩壊へと向かう。そんな健吾にとって唯一の誇れることは、骨髄ドナーになれたということだった。 自身の娘が白血病になり、家族で乗り越えた経験を持つプロデューサーの堀ともこが、白血病と骨髄移植、ドナー登録などについて理解を深めてほしいとの思いから製作された。キャストには、主人公・楓役の倉野尾成美のほか高島礼子、崔哲浩、中村玉緒らが集結。メガホンをとったのは、これが長編2作目となる俳優の丈。