ジャズピアニスト、オスカー・ピーターソンの波乱万丈な人生と音楽にスポットを当てたドキュメンタリー。 陽気なキャラクターと幸福感に満ちたリズム&ハーモニー、明快で魅力的な音質と超絶技巧で人気を集め、日本でも「プリーズ・リクエスト」などの名盤の数々で知られるオスカー・ピーターソン。その順風満帆に見えた音楽人生には、長きにわたる差別との戦いがあった。1962年に彼が作曲した「自由への賛歌」は公民権運動を象徴する曲のひとつとなり、その音楽的・社会的影響は分断の続くアメリカで今なお響き渡っている。93年には脳梗塞を発症し、ピアニストとしては絶望的かと思われたが、懸命のリハビリで奇跡の復活を遂げ、2004年には来日も果たした。 映画では差別との闘いや病気と復活までの困難な道のり、家族愛について本人が語るインタビュー映像をはじめ、妻や娘による晩年についての貴重な証言も収録。さらにビリー・ジョエル、クインシー・ジョーンズらオスカーの音楽に影響を受けたミュージシャンたちがその魅力を語る。放送・配信のタイトルは「オスカー・ピーターソン ジャズ界の革命児」。