韓国の名匠ホン・サンス監督が、男女それぞれの記憶をもとに、出会いからセックスに至るまでの心情と行動をモノクロ映像で描いた長編第3作。あるホテルの一室で、恋人スジョンを待つキム・ジェフン。画廊を経営するジェフンは、テレビ番組のディレクターのクォン・ヨンスと一緒に展覧会にやってきた構成作家のヤン・スジョンと出会い、恋に落ちた。一方、ジェフンからの電話を自宅で受けたスジョンは、ジェフンとの出会いからこれまでの時間を振り返っていた。「ブラザーフッド」のイ・ウンジュが男性から見たスジョンと、自分の記憶の中のスジョンを演じ分けた。「妻の恋人に会う」のチョン・ボソク、「夜の浜辺でひとり」のムン・ソングンが共演。第53回カンヌ国際映画祭ある視点部門出品。2021年6月、ホン・サンス監督の特集上映「作家主義ホン・サンス」で劇場公開。