近未来。宇宙ステーション建設作業中に事故死した耕平は、クローン技術によって蘇る。しかし、双子の弟を亡くした幼少期の記憶しか持たずに再生し、オリジナルの自分の遺体を弟と思い込んだ耕平は、遺体を担いで故郷を目指して歩きはじめる。自主映画で高評価を受けてきた中嶋莞爾監督が、06年サンダンス・NHK国際映像作家賞を受賞した自身の脚本を、及川光博主演で映画化。同賞の審査員だったビム・ベンダースがエグゼクティブ・プロデューサーを務める。