「劇団☆新感線」が劇団旗揚げ41周年興行として、中村倫也、向井理、吉岡里帆らの出演で2021年秋に上演した伝奇ファンタジー「狐晴明九尾狩」を、同劇団の舞台を映画館のスクリーンで堪能できる「ゲキ×シネ」作品として映像化。平安時代の中頃、京の都で宮廷陰陽師として仕える安倍晴明は、類まれな陰陽道の才能から「人と狐の間に生まれた」と噂され、「狐晴明」と呼ばれていた。ある夜、京の空を九つの尾を持つ凶星が流れる。それは大陸を戦乱に陥れた九尾の妖狐が日の本に渡ってきた印であった。晴明は急いで参内するが、九尾の妖狐退治は大陸で学問を修めて戻った陰陽師宗家の跡取り、賀茂利風に命じられる。しかし、九尾の妖狐は利風を倒し、すでに利風の身体を乗っ取り内裏に侵入していた。それを見抜いた晴明は、九尾の妖狐を倒すために動き出す。晴明役を中村、利風役を向井、狐霊のタオ役を吉岡がそれぞれ演じる。