「22年目の告白 私が殺人犯です」「AI崩壊」などの商業作品で成功を収めている入江悠監督が、出世作の「SR サイタマノラッパー」シリーズ以来9年ぶりに自主映画として手がけた長編作。ある地方都市のはずれで暮らす25歳の鴉丸未宇は、毎朝のダンスを日課に、祖父の吾郎の介護をしている。市役所に勤める未宇は、普段からまったく目立たない存在で職場でも孤立しており、そんな彼女に寄り添ってくれるのは、同じ役所に務める先輩の間野幸次だけだった。そんな間野が、理不尽な文書改ざんを命じられた末に、市役所の屋上から身を投げて自殺した。吾郎から「仇をとるため、改ざん指示のデータを奪え」と告げられた未宇は、愛する間野の仇を取り、市政に一矢報いるため、ひそかに立ち上がることを決意する。未宇役を「ヤッターマン」の福田沙紀が演じるほか、吉岡睦雄、根矢涼香、宇野祥平、井浦新らが顔をそろえる。