三池崇史、堤幸彦ら数多くの著名な映画監督の現場で監督補や助監督を務めてきた高明が、自らの映画人生を振り返りながら執筆したオリジナル脚本でメガホンをとった作品。崖っぷちの映画プロデューサーや監督、女優らが映画制作のロケハンの旅を通して、それぞれの人生を見つめ直していく姿を描く。 映画プロデューサーの渡辺光一は、映画の内容でもめた挙句に大手事務所の会長を怒らせてしまい、業界を干されてしまう。そんな彼の前に、3000万円の現金を持った鈴木愛(メイ)という女性が現れ、「亡くなった兄のために映画を作ってほしい」と依頼してくる。面倒な頼みだと思いながらも、金に目がくらんだ渡辺は、監督の清水のぼると舞台女優の小池京子を巻き込み、メイと4人でロケハンに出かける。道中、渡辺は作品づくりにまっすぐなメイと接していくうちに忘れていた情熱を取り戻していき、清水や京子も表現者としての人生を見つめ直していく。 出演は、「信虎」「Arc アーク」「アウトレイジ 最終章」など数々の作品でバイプレイヤーとして出演した森本のぶ、「色のない少女」「ビーバップのおっさん」の園田あいか、「クオリア」「道で拾った女」の佐々木心音、映画「ALIVEHOON アライブフーン」のほか舞台作品でも活躍する平塚真介。