公園のベンチで本を読んでいるジュリーの脇を、セリーヌが風のように走り抜けた。郊外の屋敷の謎を解くため、魔法のキャンディで夢の世界へ。ジュリーはセリーヌなのか、セリーヌがジュリーなのか? ふたり(ひとり?)のめくるめく冒険譚が展開する……。いたずら娘たちの即興演技をとらえたような1カット1カットが、映画でしか実現し得ない不条理きわまりないお伽噺へとつむがれていく、リベットによる伝説の傑作ファンタジー。