イギリスの国立劇場ロイヤル・ナショナル・シアターが厳選した名舞台を映像化してスクリーン上映する「ナショナル・シアター・ライブ」の1作。映画「恋におちたシェイクスピア」でアカデミー脚本賞を受賞した劇作家トム・ストッパードが自身の家族史に着想を得て執筆した脚本を基に、あるオーストリア系ユダヤ人家族の50年にわたるドラマを描いた「レオポルトシュタット」を収録。 20世紀初頭。ウィーンのユダヤ人街レオポルトシュタットで製造業を営むヘルマン・メルツは、カトリック教徒のグレーテルと結婚し、洗礼を受けたユダヤ人として出世する。メルツ家のアパートに集まった親戚たちは、戦争や革命、貧困、ナチスドイツへの併合、ホロコーストなどに翻弄されていく。 「あるスキャンダルの覚え書き」の脚本などで知られるパトリック・マーバーが演出を手がけた。