「プラトーン」のオリバー・ストーン監督が、理由なき殺人を繰り返すカップルの逃避行を描き物議を醸したバイオレンスアクション。クエンティン・タランティーノが無名時代に執筆した脚本を原案に、ストーン監督がメディア批判を盛り込みつつ、16ミリフィルムやVTR映像、アニメ合成などを多用した斬新な表現技法で活写。幼少時から父親に性的虐待を受けてきたマロリーは、肉屋の配達人ミッキーと出会い恋に落ちる。ミッキーはマロリーの両親を殺害し、2人は車でルート666を旅しながら無差別殺人を繰り返していく。52人もの命を奪った彼らはマスコミの報道合戦によって全米の注目を集め、若者たちのヒーローとして崇められるように。そんな2人を、名声を欲する暴力刑事スキャグネッティと視聴率アップを狙うテレビキャスターのゲールが追う。