俳優・脚本家・監督として「ひとくず」「ねばぎば 新世界」などを手がけた上西雄大による、発達障害でありながらも素晴らしい絵を描く実在する青年をモデルにした人間ドラマ。 発達障害者の那須叶、通称ヌー。生まれてすぐ、母親からコインロッカーに捨てられた過去を持つ彼女は、自分と母をつなぐ唯一の場所であるコインロッカーを守りながら、毎日ロッカーの前で絵を描き続けていた。ある日、ヌーは刑務所から出所した黒迫和眞と出会う。黒迫は別れた妻子に金を送るため、ロッカーのそばで覚醒剤売買をしながら金を稼いでいた。次第にヌーに興味を持った黒迫は、思い付きでヌーの絵をSNSにアップし始める。海外の有名アーティストからヌーの絵を買いたいとの連絡が入り、高額で売ろうとした黒迫だったが、ヌーの純粋な心に触れる中で、彼の中に良心が生まれ出していた。そんな時、ヌーが白血病により倒れてしまう。 ヌー役を「ひとくず」の古川藍、黒迫役を上西が自ら演じる。