プロのピアニストを目指して奮闘するパレスチナの青年を追ったドキュメンタリー。ピアノを始めてわずか3年後の13歳で国際ピアノコンクールで優勝を果たした10代のピアニスト、モハメド・“ミシャ”・アーシェイク。父はパレスチナ人、母はロシア人で、一家はイスラエルとの紛争を抱えるパレスチナ自治区のラマッラに住んでいる。プロのピアニストを志すミシャは、ユダヤ系イスラエル人であるピアノの先生からレッスンを受けるため、検問所を経由し3時間かけてエルサレムに通っている。息子が医師になることを望む父からのプレッシャー、自由に行き来できない国境、ヨーロッパ留学が決まった矢先に訪れたコロナ禍など、数々の困難に翻弄されながらも諦めずに挑戦を重ねる彼の姿を、13歳から17歳の4年間にわたって記録した。
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