後に「エグザイル 絆」「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」といった作品を送り出し、国際的にも高い評価を受ける香港のジョニー・トー監督が、1998年に手がけたノワールアクション。香港黒社会に生きる2人の殺し屋を中心に、男たちの裏切りや絆が交錯する様を描いた。冷静なジャックと豪放なチャウは、性格こそ正反対だが、ともに伝説の殺し屋として名をはせていた。2人は、香港闇社会の支配をめぐって対立する2大組織にそれぞれ雇われ、相手方のボスの首を狙っていたが、やがて激化する抗争が2人に過酷な運命をもたらす。ジャック役は「天使の涙」のレオン・ライ、チャウ役は「奪命金」のラウ・チンワン。日本では99年に劇場公開された。2014年にHDリマスター版でリバイバル上映。