高校生の男女が殺人を犯しながら逃亡する姿を描いたスプラッター青春群像劇。吃音症が原因で同級生からイジメられ、鬱屈とした日々を過ごす高校生の明彦。家族に悩みを打ち明けることもできず、脳内で空想の神を殺すことでなんとか自身を保っていた。そんなある日、明彦は同級生の光莉が野良猫を殺す場面に遭遇。他者の血を見たいという欲求を抱える彼女との出会いを通し、明彦の中で何かが変わる。自分がイジメられていることをホームルームで訴える明彦だったが、そのせいでイジメは激しさを増す。イジメの現場に居合わせた光莉は、持っていたナイフで加害者の同級生を殺してしまう。その現実から逃げるように、東へと向かう明彦と光莉だったが……。「おいしい家族」の笠松将が明彦、「Dressing Up」の祷キララが光莉を演じる。初長編「されど青春の端くれ」でゆうばり国際ファンタスティック映画祭2019グランプリ&シネガーアワード(批評家賞)を受賞した森田和樹監督の商業デビュー作。