ソ連国立ボリショイ劇場におけるバレー“ロメオとジュリエット”の公演を全幕キャメラに収めたもの。同劇場所属のバレー団及び管絃楽団が総出演しているが、一九五五年第八回カンヌ映画祭で“詩的幻想映画賞”を獲得した。スターリン賞を得たレフ・アルンシュタムとレオニード・ラヴロフスキーが脚本・監督を共同担当し、音楽は同バレーの作者S・プロコフィエフの原作によっている。撮影はA・シェレンコフとイオランダ・チェン・ユーラン、美術はアレクサンドル・パルホメンコ。主な登場者としてはジュリエットに「大音楽会」と同じくガリーナ・ウラーノワが扮する他、ロメオに「バフチサライの泉」のY・ジダーノフ、マーキュシオにS・コーレニ、ティバルトにA・エルモラーエフ、ベンヴォーリオにV・クドリヤショフなど。モスフィルム製作。