ドイツで撮影されたドタバタ爆笑コメディ。コカコーラ社のベルリン支社長を務めるマクナマラは、本社の重役から娘のおもりを頼まれる。だが、この娘は一筋縄ではいかない厄介者だった。出世のためなら……という主人公心理は、ビリー・ワイルダーの前作「アパートの鍵貸します」にも共通する。息つく間もなくギャグが応酬される台詞まわしは、ワイルダーならでは。監督業もならしたジェームズ・ギャグニーの喜劇役者としての魅力も全開である。