劇作家・演出家の八木橋努が、2015年に脚本・演出を手がけた同名舞台を自ら初メガホンをとって映画化。他者と一緒に暮らすことにより湧き上がる人間の欲望と、他者との摩擦を経て自分の本当の居場所を探す人々を描く。 新人美容師リコと売れない役者・剛は交際を始めたばかりで、リコの家には幼なじみの男・信治、剛の家には無職の中年先輩・岩淵が居候している。リコと信治の関係を疑い、金をせびる岩淵にもうんざりした剛は、彼らを追い出してリコと同棲することに。一方、ソーラーパネル販売代理業で成功を収めた大槻は、半年前に再婚した26歳年下の妻のために豪邸を購入したものの、妻が引っ越してくる気配はなく、困り果てていた。やがて剛と大槻の人生が交わり、2人と彼らを取り巻く人々に決断の時が訪れる。 水中パフォーマンス集団「トゥリトネス」の森田コウが大槻、「ジムノペディに乱れる」の芦那すみれがリコ、ロックバンド「Blues No More!!!」の山下剛史が剛を演じた。