戦争に翻弄されながらも不屈の精神でワイン製造を続けてきたレバノンのワインメーカーたちにスポットを当てたドキュメンタリー。 古くから地中海の交易の中心地となってきた中東の小国レバノン。内戦や周辺国との軍事衝突が相次ぎ不安定な情勢を報じられることが多いが、実は世界最古のワイン産地のひとつでもある。その起源は5000年以上前にも遡り、現在も約50のワイナリーが点在している。「レバノンワインの父」と称されるシャトー・ミュザールの2代目セルジュ・ホシャールをはじめ、内戦中にワイン製造を始めた修道院の神父や、虐殺が起きた故郷の村を再興させるためにワイナリーを続ける夫婦らを紹介。過酷な状況下でもワインを造り続けてきた11のワイナリーの人々が、その人生哲学や幸福に生きる秘訣を語る。さらに、「食べて、祈って、恋をして」の著者でレバノンワインを愛する作家エリザベス・ギルバート、著名なワイン評論家ジャンシス・ロビンソンらにも話を聞く。