鹿児島の野外音楽フェス「WALK INN FES!」の10年間を追ったドキュメンタリー。 2014年に桜島で誕生した同フェスは、「僕らの街は、僕らで創る。」をテーマに掲げ、協賛に頼ることなく活動を続けてきた。参加アーティストはKen Yokoyama、BRAHMANといった人気バンドに加え、地元のミュージシャンも多数出演。ジャンルも音楽、ダンス、食、アートから子どもが運営するお店まで多岐にわたり、規則や禁止行為を極力設定せずに参加者自身が考えて場をつくり出す。それは日本で数少ない「自立するローカルカルチャー」の雛形であり、まさに小さな「街」のようだった。しかし2020年、コロナ禍によって音楽フェスが次々と中止に追い込まれてしまう。 自身も2018年より同フェスに参加してきた「ちょっとの雨ならがまん」などの安田潤司が監督を務め、ライブやインタビューなどのアーカイブ映像を通してその軌跡を振り返る。