「夜に逃れて」「ダブル・ビジョン」などで活躍する台湾の俳優レオン・ダイが監督、製作、脚本を手がけ、実際のニュースから着想を得て描いた父娘の物語。高雄港の埠頭にある古びた家屋で、静かに暮らす貧しい父娘。父は娘を学校に通わせるため戸籍を登録しようと奔走するが、役所はまともに取り合ってくれない。切羽詰まった父は娘を抱えて飛び降り自殺を図ろうとするが、その様子がテレビ中継されたことで2人の環境は激変する。台湾のアカデミー賞と言われる台湾金馬奨で作品賞、監督賞、脚本賞を受賞。日本でも2009年のSKIPシティ国際Dシネマ映画祭で最優秀賞を受賞している。