東京・阿佐ヶ谷の飲み屋街を舞台に、個性豊かな阿佐ヶ谷の住民たちによって織りなされる人間賛歌の物語。阿佐ヶ谷のバーのマスターが街中の飲み屋を巻き込んだ映画作りをしようと企画した自主制作映画で、ほぼすべての撮影が阿佐ヶ谷で行われ、劇中に登場するお店も、実際に営業している店舗が店名もそのままに多数登場している。 うだつのあがらない中年バンドマンのゴヤは、金もなくバンドも解散の危機で踏んだり蹴ったり。朝子という女性との出会いをきっかけに運が回りはじめたかのようにみえたが、行く先々でさまざまな厄介ごとに巻き込まれてしまい……。 監督・脚本は怪奇ドラマ「ゆるい」などの演出を手がけた河野真也。阿佐ヶ谷にある「BAR 21GRAMS」のマスターであり、ロックバンド「THE CHEAP STAR」のボーカルであるHOLLYこと堀井アキヒロが原案・製作総指揮。元「クリトリック・リス」ギタリストの呉屋孝信と俳優の小川朝子が主演を務め、そのほかのキャストには、実際に阿佐ヶ谷をホームにしているミュージシャンや飲食店の店員らが多く出演している。