「一人の息子」「渋谷シャドウ」の谷健二監督が、太宰治の未完の小説「グッド・バイ」を原案に、純粋すぎる男と彼に振り回される女たちの顛末を描いた作品。雑誌編集者の田島周二は、妻帯者でありながら10人もの恋人がいた。しかし、そのいずれかとの関係が妻に知れてしまい、愛想をつかされる。悩んだ田島は後輩の永井一雄に協力を仰ぎ、10人すべてと別れることを決める。一雄の妹・キヌ子も巻き込み、恋人たちとの別れ話を進めていく田島。しかし、そんな事態の裏側には誰も予想しなかった真実が隠されていた。主人公・田島を演じるのは「一人の息子」でも谷監督とタッグを組んだ玉城裕規。