“ウォーターメロン・ウーマン”という名で知られる、30年代にハリウッドで活躍した黒人女優のドキュメンタリーを製作しようとする、レズビアンの黒人女性映画作家の姿を描いた一編。監督・脚本・編集・主演は新進女性監督のシェリル・デュニエで、フィクションとドキュメンタリー、フェイク・フィクションを併用した独特の映画製作のスタイルが注目される。共演は「Go fish」のグウェネヴィア・ターナーほか。なお、“ウォーターメロン・ウーマン”なる黒人女優はフィクションで、彼女が登場する記録映像場面はレズビアンの写真家ゾーイ・レオナルドとの共作によるもの。ベルリン国際映画祭テディ・ベア賞ほか、トリノ、ロサンゼルスなどのレズビアン・ゲイ映画祭で観客賞を受賞した。