95~96年内戦終結間際のサラエヴォを私的な観点で見つめたドキュメンタリー。監督はボスニア出身でメルボルン在住の監督・俳優のタヒア・カンビスとサラエヴォ出身のアルマ・シャバーズ(録音も)の共同で、二人井本作が監督デビューにあたる。製作はトム・ズブリキ。撮影はカンビス、シャバーズとロマン・パスカ。編集はビル・マーフィ。カンビスは実際にボスニア難民で現在はオーストリアのメルボルン在住の監督・俳優。92年、カンビスは8歳で生き別れとなった母親の出生地であるサラエヴォに出かけるが足を撃たれて負傷、95年、シャバーズと共同で撮影を再開、国連軍が駐留する同地で、撮影後破裂弾により死んだ少女ニルバナ、集団レイプを目撃し絵日記をつけ続ける7歳の少女アミラなど、死と隣り合わせに生きる人々の姿を映し出す。