1993年に亡くなったミュージシャンのサンラーが脚本・音楽・主演を務めたSF映画。 製作から半世紀を経て、81分オリジナル版を日本初公開。 大宇宙議会・銀河間領域の大使サンラーは、音楽を燃料に宇宙を航行する中、理想の惑星を発見するが……。

自らを土星生まれと語り、フリージャズのカテゴリーに括りきれないアバンギャルドな作品を数多く発表した作曲家サン・ラーが脚本、音楽、主演を務めたSF映画。地球から姿を消した大宇宙議会・銀河間領域の大使サン・ラーは、音楽を燃料に大宇宙を航行していた。ついに地球と異なる理想の惑星を発見し、地球に戻ったサン・ラーはジャズのソウル・パワーによる同位体瞬間移動を用いて、アメリカにいる黒人のブラザーたちの移送を計画する。しかし、その技術を盗もうとするNASA(アメリカ航空宇宙局)の魔の手が迫っていた。1974年に製作された81分のオリジナル版を2021年に日本初公開。