俳優ロバート・デ・ニーロが初監督・製作・主演の3役を務め、彼が生まれ育った60年代のブロンクスを舞台に、ひとりの少年の成長と彼を取り巻く人間模様を描いた一編。同じくブロンクス出身の俳優チャズ・パルミンテリの一人芝居を、彼が映画用に書き改めた脚本にデ・ニーロが興味を示し、映画化が実現。2人にとって、自伝的色彩の濃い作品となった。製作はジェーン・ローゼンタール、ジョン・キリク、デ・ニーロの共同。撮影は「メジャーリーグ」のレイナルド・ヴィラロボス、美術はウィン・トーマス、編集は「スカーフェイス」のデイヴィッド・レイ、衣装は「ケープ・フィアー」のリタ・ライアック。音楽は当時を彩る名曲がふんだんに使われ、効果を上げている。デ・ニーロの少年時代を彷彿させる主人公カロジェロ役にフランシス・キャプラとリロ・ブランカート・ジュニア、ソニー役にパルミンテリ、父親役にデ・ニーロがそれぞれ扮するほか、「きっと忘れない」のジョー・ペシらが共演。