ベンヤメンタ学院

ベンヤメンタ学院, 1996

8.0 1996.06.15上映
イギリス・ドイツ・日本合作 英語 プロット 105分
幻想的な実験人形アニメーションでカルト的な人気を誇る「ストリート・オブ・クロコダイル」のブラザース・クェイ(スティーブとティムの双子)が初めて取り組んだ、実写による長編劇映画。フランツ・カフカに多大な影響を与えた、19世紀幻想不条理文学の呪われた巨人ローベルト・ヴァルザーの代表作『ヤーコプ・フォン・グンテン』(集英社世界文学全集第74巻『カフカ/ヴァルザー』編に収録)に着想を得たもの。製作はブラザーズ・クウェイと製作アトリエ、コーニンクを80年に設立したキース・グリフィス、BBC、チャンネル4などでドキュメンタリーを手掛けるジャニーン・マーモット、そして「ストリート・オブ・クロコダイル」などを日本に紹介した実験映画工房イメージフォーラム/ダゲレオ出版の富山加津江。脚本はクエイ兄弟とイギリスの小説家アラン・パスの共同。幻想性あふれる繊細かつ異様な白黒映像の撮影はニック・ノーランド、音楽・音響面は「ストリート・オブ・クロコダイル」のレシュ・ヤコフスキとラリー・サイダーがあたり、サイダーは編集も担当。出演は「プロスペローの本」の舞台出身の若手俳優マーク・ライランス、「マリア・ブラウンの結婚」などR・W・ファスビンダー映画の常連ゴットフリード・ジョン、「炎のランナー」のアリス・クリッジほか。