「パントマイムの神様」と称されるフランスのアーティスト、マルセル・マルソーの真実に迫ったドキュメンタリー。 ボロボロのシルクハット姿に白塗りメイクをほどこした道化師のキャラクター「ビップ(BIP)」で世界的に知られるマルセル・マルソー。言葉を発さずに身ぶりや表情のみですべてを表現する彼のパフォーマンスはどのようにして生まれたのかを、豊富なアーカイブ映像を織り交ぜながら描き出す。 さらに、第2次世界大戦中にマルソーとともにレジスタンス運動に身を投じた従弟、パフォーマンスアーティストとしてマルソーの遺志を継ぐ3世代の家族、ろうの世界的パントマイマーであるクリストフ・シュタークルの証言などを通し、さまざまな角度からマルソーの人物像とパントマイムの真髄を解き明かしていく。