ヌーベルバーグの名匠エリック・ロメールがキャリア初期に手がけた短編で、同監督による連作「六つの教訓話」シリーズの第1作。法学生の“私”は、街でよく見かける美しい女性シルヴィーに恋心を抱く。ある日、思い切って彼女に声を掛けるが、その日を境に彼女の姿を見かけなくなってしまう。シルヴィーを探し求めて街をさまよう私は、パン屋で働く女の子と仲良くなるが……。主人公を演じるのは、ロメール監督とともに映画製作会社レ・フィルム・デュ・ロザンジュを設立したバーベット・シュローダー。後に「田舎の日曜日」など監督として活躍するベルトラン・タベルニエが主人公のモノローグを担当。2021年4月、「エリック・ロメール監督特集上映 六つの教訓話 デジタル・リマスター版」で上映。