1980年にも映画化された青柳裕介の同名コミックを、舞台を現代に移しかえて再映画化。高校野球部で甲子園を目指していた純平は、暴力沙汰を起こして退学になり、故郷の土佐・久礼へ戻ってくる。純平は幼なじみの八千代に恋をしていたが、伝説のカツオ漁師である彼女の父・千代亀に交際を反対されてしまう。そんなある日、久礼の酒造の息子で県庁に勤めている徹が八千代と組んで町おこしをはじめ、純平は嫉妬心を燃やす。やがて、自分がただの半端者であることに気づいた純平は、男が命がけで生きることの意味を考えるようになり、亡き父の跡を継いで漁師になることを決意する。主人公・純平役に、「悪の教典」「渇き。」などに出演した中島広稀。監督は、「RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ」の蔵方政俊。