1876年、ヘンリー・クレイ・ワークによって作曲され、今なお歌い継がれる名曲「大きな古時計」誕生のきっかけになった逸話をベースにしたドラマ。2006年にネット作品として製作されたものを、追加撮影、再編集などを加えて劇場版として上映。 西野耕平と雅也の兄弟は、両親を交通事故により一度に亡くしてしまう。兄弟は両親が経営していた海辺の小さなホテルの営業を再開するが、ホテルに客が来ることはなく、父親が買った大きな柱時計が時だけを刻んでいた。ある日、予約なしに長期滞在を希望する相川彩華というひとりの女性客がホテルにやって来る。怪しく思った兄弟は、宿泊を断ろうとするが、突然鳴り響いた時計の鐘が彼女を歓迎しているように思え、宿泊を了承してしまう。彼女と過ごす時間のなかで、兄弟は彩華の天真爛漫な姿にひかれていく。 ブレイク前の松本まりかが彩華役を務めているほか、兄・耕平役を「仮面ライダー龍騎」の松田悟志、弟・雅也役を「ジョゼと虎と魚たち」の藤沢大悟がそれぞれ演じた。