イタリア・ネオリアリズモの巨匠ロベルト・ロッセリーニが、アッシジの聖人フランチェスコと彼を慕う修道士たちの姿を描いたドラマ。 神の教えに従い、幼子のように生きるフランチェスコ。世間はそんな彼を嘲笑するが、教皇は彼を尊び教えを説くことを認める。フランチェスコとお人よしのジョバンニ、単純素朴なジネプロなど、日々をともにする“小さき兄弟”たちが、苦悩を抱えながらも伸びやかに生きる姿を、ユーモアを交えながらリアルに映し出す。 ロッセリーニ監督とフェデリコ・フェリーニが共同で脚本を手がけ、14世紀頃に精選された名詩選「聖フランチェスコの小さい花」と「兄弟ジネプロ伝」に着想を得て、1210年から18年までのエピソードを導入部と9つの章で構成。フランチェスコ役をはじめとする修道士たちを、実際のフランシスコ会修道士が演じる。2023年12月、デジタルリマスター版でリバイバル公開。