ダム建設に端を発し、源流から河口まで一本の川の抱える問題を描いた前作に引き続き、大都市を貫く川とそれを巡る人々との関係に迫った長編ドキュメンタリー。監督は前作と同じく萩原芳弘。今回は、都会から川の上流にある新興住宅地へ移り住み、家庭排水による川の汚染問題から生活そのものを見直すようになった主婦や、中流域で微生物問題を抱えながら有機農業を営む農民、水をはじめ総てをリサイクルで賄いながら養豚業を続ける人、そして、堤防作業員や水道局の人、漁師、雨水再利用を実践推進する人、都内でたった一件残された造り酒屋の職人さんらの話や仕事の様子を通して、生きた川とのかかわり合いについて語っていく。