イギリスが世界に誇る歌劇場ロイヤル・オペラ・ハウスで上演されたオペラやバレエの舞台を映像収録し、映画館のスクリーンで上映する「英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2022/23」の1作。日本をテーマに描いた、ジャコモ・プッチーニの代表作のひとつとして知られるオペラ「蝶々夫人」を収録した(2022年9月27日上演作品を収録)。 20世紀初頭の日本。アメリカ人の海軍士官ピンカートンは一時滞在していた長崎で、武家の出身だが父親を亡くし芸者をしていた蝶々さんと結婚する。ピンカートンにとっては短い滞在中の現地妻だったが、蝶々さんは真の結婚と信じ、キリスト教に改宗したことによって親戚一同に縁を切られてしまう。やがてピンカートンは長崎を去り、蝶々さんには息子が生まれる。蝶々さんはピンカートンを信じて待ち続けるが、3年経って再び長崎の地を踏んだ彼はアメリカ人の妻ケートを伴っていた。 2003年にロイヤル・オペラ・ハウスで初演されたプロダクションをアップデートし、演出や舞台美術は基本的に同一ながら、時代的に間違った白塗りのちょんまげや長く引きずる着物などの描写をなくすといった改訂がなされている。
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