会社員として働きながら音楽活動を続ける、バンド「真黒毛ぼっくす」の大槻泰永を追ったドキュメンタリー。上京から32年、サラリーマンをしながら音楽活動を続ける大槻泰永。かつてはテレビ番組「三宅裕司のいかすバンド天国」にも出場し、さまざまなミュージシャンとも共演をした彼の日常には、仕事中と睡眠中以外にはほぼ傍らにお酒がある。ライブの最中にも酒を飲んだり、ライブの前に飲みすぎて怒られることもある大槻に、周囲の人々は振り回されながらも、気がつけば彼がつくりだす渦の中に巻き込まれていく。そんな大槻の日常を追いながら、曽我部恵一、石川浩司などのミュージシャン仲間や元妻、娘などにも取材を敢行し、大槻泰永を多面的に切り取っていく。監督は東京藝術大学の卒業制作として構想され、卒業後に本作を完成させた長瀬由依。