2005年公開の若松孝二監督「17歳の風景 少年は何を見たのか」の製作現場に密着し、若松孝二という鬼才の創作の現場に迫ったドキュメンタリー。2000年に岡山県で起きた17歳の少年による母殺しの事件にインスパイアされた「17歳の風景 少年は何を見たのか」。この作品のシナリオに参加した竹藤佳世はメイキングも担当し、富士山からスタートした東北ロケに完全同行する。肺ガンを克服し、現場に復活した当時67歳の若松監督は自らがスタッフの先頭に立ち、極寒の東北を旅しながら、映画の撮影は進んでいく。10数名程度の少数スタッフを引き連れての製作現場は早朝から深夜までに及び、ゲリラ撮影が続く過酷なものとなった。現場を鼓舞し、瞬時の判断で指示を飛ばしていく若松孝二監督の映画に情熱を傾ける姿から、映画作りに懸ける若松孝二の熱い思いを映し出していく。