「ブンミおじさんの森」などで知られるアピチャッポン・ウィーラセタクン監督が6年ぶりの長編映画となった「MEMORIA メモリア」の製作準備に勤しむ姿に密着したドキュメンタリー。映画監督として、タイ映画初のカンヌ国際映画祭パルムドール受賞作「ブンミおじさんの森」をはじめ、「ブリスフリー・ユアーズ」「トロピカル・マラディ」などを手がけたほか、インスタレーションや写真などアートの分野でも活躍するアピチャッポン・ウィーラセタクン。「MEMORIA メモリア」は彼が初めて母国を出て撮影した作品で、自身も含めてタイ人スタッフは3人だけという環境をつくり、オスカー女優のティルダ・スウィントンを主演に迎えて南米コロンビアでロケ撮影を敢行した。そんな同作の撮影前、アピチャッポンはコロンビア国内を旅し、各地を巡って脚本を書き、構想を練っていた。その旅に同行したアピチャッポンの友人でもあるカナダの俳優コナー・ジェサップが、旅するアピチャッポンの姿を撮り続け、ドキュメンタリーフィルムとして仕上げた。日本では2019年7月、11月にそれぞれ2日間上映され、22年3月の「MEMORIA メモリア」劇場公開時に1週間上映。