「カウンセラー」「コロナvs信心」といった作品を送り出してきた映画制作チーム「Drunken Bird」のプロデューサー、百々保之が企画したオムニバス。宮崎圭祐、西山真来、天野大地という新進気鋭の監督3人の短編を集めた。 篠崎誠の「SHARING」やDrunken Birdが手がけた「コロナvs信心」で助監督などを経験してきた宮崎圭祐の初監督作品で、大切な人を呼ぶ、大切な人が呼んでいるときの些細な愛情表現を描いた「コール」（27分）、俳優として「コロナvs信心」「カウンセラー」ほか数多くの作品に出演してきた西山真来が初メガホンをとった作品で、自分の存在に気づいてもらえない女が存在を証明すためにとる行動を描いた「手と心が一致していない」（25分）、フリーの映像ディレクターとして活動する天野大地監督が手がけた作品で、特殊な装置を使って死んだ人間の記憶の断片をのぞくことができる世界を舞台に、行き先を偽って出かけた先で事故死した父の真相を確かめようとする家族の姿を描き、第20回SKIP国際Dシネマ映画祭の国内コンペティション短編部門で観客賞を受賞した「勝手に死ぬな」（25分）の3作品で構成。