劇団オーストラ・マコンドーを主宰する演出家・倉本朋幸が長編映画監督デビューを果たしたヒューマンドラマ。我が子に対する虐待を疑われ、養護施設に娘を保護されている男とその妻。男は実家から借金しながら自堕落な日々を過ごし、妻は母親としての責任を放棄して身勝手な生活を続ける。2人は社会への反抗心を抱きつつ、そんな自分自身も嫌悪する毎日を送っていた。ある日、児童相談所からの提案で、条件付きで娘を引き取れることに。再び娘と暮らしはじめた男は次第に父親としての責任を自覚していくが、その一方で、いつか自分が虐待行為をしてしまうのではないかという恐怖心に苛まれるようになる。主演は「新聞記者」「花とアリス」の郭智博。2019年・第32回東京国際映画祭「日本映画スプラッシュ」部門出品。