写真家・瀬戸正人の自伝エッセイ「トオイと正人」を、同じく写真家で作家としても活動する小林紀晴が初監督作として映画化したドキュメンタリー。 タイの小さな町ウドンタニで残留日本兵の父とベトナム系タイ人の母の間に生まれ、タイ語しか話せなかった少年トオイ。8歳の時に父の帰国に伴い福島へやって来た彼は、名前を「正人」と変えて日本人として生きることになり、いつの間にかタイ語を話すことができなくなっていた。やがて大人になり写真家の道へと進んだ正人は、自分の中に眠っているトオイを探すために福島、タイ、ラオスを訪れ、メコン川と阿武隈川を遡る記憶の旅に出る。 俳優の鶴田真由がナレーションを担当。