世界最悪の居住地帯といわれる、インド、カルカッタのスラム街。極貧、飢え、病苦にうめき見捨てられる人々。路上生活者は四十万人、ハンセン病患者は三十六万人ともいわれる。この中で、貧しい人々の群れに身を投じ、食物を与え、病人を看護し、孤児を育てるという愛と献身の活動、そして死んでゆく人々の最後を看とる修道会、「愛の宣教者たち」を創設したマザー・テレサとシスター、ブラザーたちをドキュメントしたもの。マザー・テレサは、一九一〇年ユーゴスラビアで生れたアルバニア人で、十八歳で修道院に入り、カルカッタに派遣された。マザー・テレサの生き方に従う「愛の宣教者」修道会のシスター、ブラザーは二千人を数え、世界各地で奉仕に取組んでいる。なお、マザー・テレサは永年に渡る献身的活動で、本年度のノーベル平和賞を受賞している。脚本・監督は千葉茂樹、撮影は河内豊英、伊藤嘉宏がそれぞれ担当している。(16mm)
導演演員