自身の正しさを不器用に貫こうとする男性とその孫との交流をシニカルに描いた人間ドラマ。 田舎でひとり暮らしする71歳の桜井耕三は、動画配信を通じて乱れた世の中を正していくことを生きがいにしているが、視聴者数が伸びず悶々とする毎日を過ごしていた。そんなある日、東京に住む12歳の孫・寛太が、彼女を連れて突然訪ねてくる。幼い2人の勢いに押されて戸惑う耕三だったが、彼らの話を聞くうちに、寛太が親の都合に振り回されてしまったことを知り……。 劇団「椿組」主宰で「テルマエ・ロマエ」など多くの映画にも出演する外波山文明が耕三、「サバカン SABAKAN」で日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞した番家一路が寛太を演じた。監督・脚本は、長編デビュー作「その神の名は嫉妬」がニース国際映画祭2022で外国語長編映画最優秀脚本賞を受賞した芦原健介。