「異物」シリーズなど独自の世界観とユーモアでジャンルにとらわれない作品づくりを続ける宇賀那健一監督が、世界各地の映画祭で注目を集めた自身の短編映画「往訪」に新たな登場人物と展開を加えて長編映画として完成させたバイオレンスホラー。 ハルカ、ナナ、タカノリは、突然連絡が取れなくなったバンドメンバーのソウタの家を訪ねる。ソウタの家は窓ガラス一面に新聞紙が貼られており、彼の様子もどこかおかしい。不思議な力に導かれたナナが部屋の奥に貼られている不気味なお札を剥がすと、別の世界への扉が開かれてしまう。数カ月後、音楽プロデューサーのコウスケが目を覚ますと、彼は見覚えのないバーの店内に縛られていた。近くには見知らぬ男レンが横たわっており、コウスケは必死に彼に呼びかけるが……。 キャストには「啄む嘴」の詩歩、「テン・ストーリーズ」の野村啓介、「ある職場」の平井早紀のほか、「悪魔の毒々モンスター」などで知られるロイド・カウフマン監督も出演。