資本主義による近代化の波に曝される北京を舞台に、変わりゆく人々、街、犯罪に翻弄される民警の警官たちの悲喜こもごもを描く。監督は「北京好日」のニン・インで、絶賛を博した前作に続き、本作も95年、トリノ国際映画祭グランプリ、サンセバスチャン国際映画祭審査団長賞・審査員特別賞をそれぞれ受賞、国際的に高い評価を獲得している。音楽は「ラスト・エンペラー」のコン・スーで、警察署内に置かれたテレビからかすかに流れるアメリカン・ポップスを基調にした音響設計が秀逸。前作に引き続き今回も素人俳優が起用され、劇中の警察官は全て実際に北京の民警で働く人々