ゼロ・ペイシェンス

ゼロ・ペイシェンス, 1995

7.5 1995.02.25上映
カナダ 英語 プロット 00分
世界初のエイズに関するミュージカル映画。87年に、北米に初めてエイズを持ち込んだ男として新聞を賑わせた実在のカナダ人をモデルにして、彼が死者の国から、現代に自らの汚名を晴らしにくるという設定で、エイズを取り巻くメディアへの批判が描かれている。監督のジョン・グレイソンはこれまでヴィデオ・アーティストとして活躍しており、数々の受賞歴を誇っているが、長編映画として88年に『Urinal』を監督し、91年のベルリン映画祭出ゲイ・テディベア最優秀長編映画賞を受賞している。製作はルイス・ガーフィールド、アンナ・ストラットン。脚本もグレイソン。撮影はミロスロフ・バスザック、「世界中のポピュラー・ミュージックを引用する」ことが意図された音楽を『Urinal』も手掛けたグレン・シェレンベルグがグレイソン監督とのコンビで手掛けている。93年に死去したエイズ活動家であるシンガー、ミシェル・ケイリンを始め、シャワー・ボーイズ、ACT-UPなどがナンバーをこなしている。編集はミウメ・ジャン。美術はサンドラ・キバルタス、衣装をジョイス・シューレ。出演はブロードウェイでアル・パチーノと共演した経験も持つジョン・ロビンソン、バレエ団での公演やパフォーミングを行い、テレビ・シリーズにも数多く出演しているノルマン・フォトウなど。