浜辺のリゾート地を舞台に、そこを訪れた人々が繰り広げる恋愛模様を描いた群像コメディー。パトリス・ルコントの監督第2作で、フランスの喜劇演劇集団“スプランディッド”のヒット舞台『愛・貝・甲羅』の映画化。以前から彼と親交を温めていたメンバーのたっての希望で、まだ新人監督だったルコントが抜擢され、フランス全土で55万人を動員する大ヒットとなった。製作は「エマニエル夫人」のイブ・ルセ=ルアール、撮影は「タンゴ」などルコントの名コンビのジャン=フランソワ・ロバン、音楽はミシェル・ベルノルクがスコアを書き、主題歌はセルジュ・ゲンズブールの『海、セックスそして太陽』。出演は「彼女の彼は、彼女」のジョジアーヌ・バラスコ、「大喝采」などルコント作品の常連のミシェル・ブラン、「パリの天使たち」のジェラール・ジュニョーほか。翌年、姉妹編「レ・ブロンゼ/スキーへ行く」が製作された。日本公開時は「人生模様」の邦題。