俳優のほか脚本・演出なども幅広く手がける長谷川千沙の初長編監督作。自ら主演も務め、正体不明のウイルスが蔓延した世界を舞台に描いた世紀末ストーリー。 20XX年、人と人が直接肌を触れあうと、その部分が癒着して離れなくなり、やがて死に至るというウイルス「エル」が蔓延し、日本の人口は半分に減少した。若き天才科学者の歯牙はウイルスに対抗する新薬の開発を急ぐが、そんな中、エルに対抗するのではなくエルを受け入れて生きていこうと主張する人々が現れる。彼らは歯牙の研究を阻止しようとし、刺客として元歌手で犯罪者のケイコを歯牙のもとに送り込む。しかし、誤って歯牙と触れ合ってしまったケイコは、生き残るために歯牙の研究に協力することに。当初は反発しあう2人だったが、次第に共感を抱くようになり……。 監督の長谷川がケイコ役を演じた。田中要次、諏訪太朗ら数多くの映画やドラマで活躍する名バイプレイヤーも出演。