「大阪外道」「大阪蛇道」など、大阪を舞台に独自の視点でバイオレンス作品を撮り続けている石原貴洋監督が、自分自身でもコントロールがきかない暴力性を抱いた人間を描くバイオレンス作品。大阪の下町。かつて極道だった郷田は、今ではカタギとしてギョウザ工場を営みながら、平穏な毎日を送っていた。町ではヤクザとチンピラによるシマの奪い合いが激化し、前科30犯の通称「サブゼロ」がチンピラたちを裏で操り、ヤクザへの奇襲攻撃を繰り返していた。ある日、郷田の部下がチンピラに殺されることで事態は一転する。部下の死により、封印していた郷田の極道の血が復活し、ヤクザ、チンピラ、そして郷田による三つ巴の戦いへと発展してしまう。郷田役に園子温作品などで活躍する山中アラタ。サブゼロ役に「そして泥船はゆく」「お盆の弟」の渋川清彦。