ホウ・シャオシエン監督が中国文学の古典『海上花』を映画化した文芸ロマン。19世紀末の上海を舞台に、清朝末期の高級遊郭で繰り広げられる男と女の愛憎劇。全編を室内カットのみに限定し、アヘンの煙が匂い立つような官能的映像世界を演出構築した。当時の家具や装飾品を買い揃えたという贅沢なセットをバックに、香港、日本、台湾の豪華スターが痛々しいまでの愛の葛藤を演じている。